家系を護る田分けブログ
「相続対策は家が滅べば意味が無い、家系・先祖・子孫を護ることが最優先である」

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2013.03.13更新

★もめるのを助長させる 「兄弟均等相続の法定相続割合」をなぜ作ったのか。
【日本の相続法の変遷】
 明治初年の相続法
・1873年太政官布告28号 華士族家督相続は当主の意思による跡目相続を許容
    太政官布告263号  華士族につき長男相続制
 1875年太政官指令   平民にも長子相続制

 旧法(明治31年)時代の相続法
 ・長男相続制の徹底  ①男子優先、 ②嫡出子優先、 ③年長者優先
 (女戸主の相続は肯定するが、早期隠居や入夫との戸主交代によって、あくまで例外視)
 ・家を継ぐ子の相続放棄禁止(限定承認は可能だが家名だけは継げ)

 民法相続編中改正の要綱(昭和2年臨時法制審議会決議)
 ①長子単独相続を維持しつつ不平等是正を志向(ドイツ的な分配)
 ②女戸主は入夫後も戸主
 ③嫡出女子の非嫡出男子に対する優先
 ④戸主以外の相続(遺産相続)の場合、配偶者相続権を直系卑属と同順位とする

 昭和22年の大改正(昭和22年5月3日以降年内は応急措置法で対処)
 ①家督相続の廃止。死亡による財産相続への一本化
 ②配偶者相続権の強化
 ③長子単独相続制から諸子均分相続制へ

★終戦後民主主義を積極的に導入、家制度を解体のため家督相続を廃止し、子供はみんな平等と云うことで均等相続割合を決めた。これだけを見ると良いことだと単純に思いますが、裏があると知ったらどうでしょうか。家督相続の廃止と均分相続の導入は、日本の家族に甚大な影響を及ぼし、それにより、親子・兄弟姉妹の遺産争いが顕在化し、家族の結びつきが利害中心のものに変じた。家族における個人主義が、遺産の相続問題をめぐって、家族間の対立・抗争を激化し、今日の訴訟社会へと繋がっているとしたら。

★財産を均等分割にすると決めたのは誰なのか。
 「日本人が知りたくない アメリカの本音」 徳間書店 元NHK・NY総局長 日高 義樹著
 もともとアメリカの人々にとって土地はきわめて大切である。遺産相続でも土地は基本的に長男が相続するとされている。これについて私は詳しく調べたわけではないが、アメリカの人々は伝統的に、土地を細かく分けて息子や娘達に相続させることはしてこなかった。細かく分けてしまっては資産として残らないという考えからだろう。
「財産の相続は当然のことながら平等に行われる。しかし土地は長男のものだ」
 こういった暗黙の了解があり、この問題についてゴタゴタが起きたという話はあまり聞かない。財産のうち株や宝石、絵画といったのもは次女や次男に分け与えられるが、土地はそっくり長男がもらう。
「アメリカでは開拓時代から長男が土地を全て相続した。次男以下は土地が欲しければ西部へ行かなければならなかった」

こうしたアメリカ人のものの考え方は、日本の人々には奇異に感じられる。第二次大戦が終って日本を占領したアメリカ軍は農地改革を行って地主から土地をとりあげ、小作人にただ同然で与えた。しかも政府によるアパート対策を推し進めさせた。
 こうしたアメリカ占領軍の政策は、アメリカの伝統的な考え方とは一致しない。だがマッカーサー元帥以下のアメリカ占領軍は、日本の国家システムを徹底的に破壊するために、こうした政策をおし進めたのだろう。日本人の資産についての考え方を狂わせ、社会の秩序を壊すのが狙いだったかもしれない。

投稿者: 税理士法人あけぼの

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