★三代で潰さないファミリー経営学を読んで・・・要するに家系ファミリーなのです
ファミリーウェルスの「 三代でつぶさないファミリー経営学」―ファミリーの財産を守るために (g.n.n.叢書) Jr.,ジェームズ・E. ヒューズ(弁護士でロックフェラーの子弟教育セミナー講師)
日本では、代々続く名家には、家訓や伝統的な慣わしが残っています。単に財産だけでなく、教育や文化的側面も大事にしています。欧米でも全く同じです。お金を貯めるだけでなく、貯めたお金を子孫にどう引き継がせ、子孫の幸福を導く方法論がこの本には示されています。
家系の存続、家系の繁栄という観点で、参考になる本です。ぜひ読んでみて下さい。
・大企業以外のビジネスは、ほとんどがファミリー・ビジネスによってマネージされている
・初代が苦労して築き上げた財産を、三代目が使い果たすという諺は、世界中で見受けられます。
日本では、売り家と唐様(からよう)で書く三代目。アメリカでは「三世代にわたってシャツの袖から袖へ」、つまり三代たったら、元のシャツ一枚しか残らない、という意味です。
中国では「三代目は先祖の水田に戻って野良仕事」といいます。
・ファミリーにとっての運命は、貧~富~貧(第一の創造段階、第二のステータスの停滞・維持段階、第三の散財段階)の三つに要約できます。ほとんどのファミリーが、資産というものが、知的、人的、財的の三つの資本から成り立っていることの認識を欠いている。人的、知的資産の財産保全なくして財的資産の保全が成り立たないというのが最も肝心な点です。
・ファミリーの資産保全計画の要は、「ファミリー・メンバー自身が最も重要な資産」という事実に尽きる。ファミリー・メンバーの収入の損失に比べれば、いくら節税できたか?いくら経費を削減できたか?などは取るに足らない問題といっています。
・ファミリー・メンバーの学術、芸術での成功も、精神的支柱としてファミリーをサポートするので、全体的なファミリーの資産保全に貢献することになる
・莫大な財産を管理する某ファミリーは、ファミリー発祥の村に、毎年100人以上の総会を開催し、現状報告や行事計画を協議するとともに、代々伝えられてきた「家憲」を再確認する。自分たちがどこから来て、どこに向かうのか、自分たちの特質は何なのか、皆で思い起こすのです。
・五世代以上にわたって繁栄しているファミリーを複数調査したところ、その共通点は、メンバーの生き方、価値観、そしてそれを実行するための管理方法を口述や文書によって、各メンバーに徹底的に教え込み、再認識させていたこと。日本での家訓と同じ事です。
・ファミリーの行動方針、価値観、到達目標を明確にする事は、長期目標を達成する手助けとなる
・ファミリーは自分たちの歴史を紐解く必要がある。ファミリーの歴史は個々のメンバーを結びつける「接着剤」の役目をする
・投資に成功しているファミリーは、実に緻密な資産配分計画を立てている。その投資商品は、普通株、社債、不動産、美術品や骨董品、ベンチャー・キャピタル、資源採掘権、ヘッジ型投資など多岐にわたっています。
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