相続税の仕事をしていると、
鑑定団で高額の評価をされた作品を持つ方が、
その後税務署からどのように興味を持たれるのか?
非常に興味があります。
評価額が低いか、あるいは評価されずにいた美術品・骨董品の場合は、
さほど価値があるものと思われず、
相続税の評価額的には見逃される(ゼロ評価)になるというのは、
十分考えられますが。
ところでドタバタゆき子は、昨年ものすごいところに迷い込んでしまいました。
(実際には迷ってないけど)笑
愉快な3人組・・・と名付けている仲間がいるのですが
(AさんとBさんと私、AさんとBさんは70代後半)、
Bさんから電話があり、
「Aさんがポタージュを食べたがっているが、どこで食べさせてもらえるのか?」
という質問でした。
「そりゃ~、その辺のファミレスでええんとちゃう?」
と思ったのですが、
「○○ホテル(高級!)に行きましょう~。」
と提案しました。
○○ホテルで待ち合わせ、特別室でポタージュをいただきました。
おいしかったです。(*^_^*)
その後私が、
「これからみんなで餃子を食べに行きましょう~!私が運転するからビールもいかが?」
と、古びているけれど味はピカイチの食堂に案内し、
皆さんに喜んでたくさん食べていただけました。
そして、帰りにAさんをお宅にお送りした時、
「骨董が趣味だけど、よかったら観ていっていいよ!」とのことで、
遠慮しないで上がり込んだのです。
普通の民家で、特には目立たないお宅だったのですが、
玄関を入って左のドアを開けたらそこは別世界!
びっくりしましたね~。
美術品を飾るため、部屋は書院作りに改装され、
続きの洋間にはガラスケースが7~8台ありました。
私「ひえ~、これはどなたの絵画ですか?」
A「小磯良平です。知ってますか?」
私「ええ、もちろん。神戸の誇る画家ですね。
小磯良平の顧問税理士さんが、私の知り合いが勤める事務所の先生だったので、彼女も作品持っているそうです。私も、子供の頃からよく観ています。」
A「そうですか。美術品を観る時は、ただそれを観るんじゃなくて、誰の作品で、それがどういう人でどんな背景で作られたのかを知っておく必要がある。それができん人間は美術品を観る資格がない!」
ほんぎゃ~~~!
知っててよかった。
知らなきゃダメ?
・・・と内心ひやりとしました。
その他にも、焼き物は人間国宝の作品が数十点。
(何焼きかはご勘弁を!)
中国の唐三彩に、翡翠の置物などが美しく飾られていました。
私「こんなにお宝あったら、鑑定団に出られるね。・・・でも待って!出たら大変!!!」
Aさんは、にっこりと頷いていました。
Aさんのお家は、出かけるときにも施錠はしていなくて、
まさかそこに!!!という感じです。
さぞかし財産あるんでしょうけれど、
全く見当つかない世界ですね~。
でも、お気に入りの収集品に囲まれて生活するのは、
極上ですね!
あとで聞いたのですが、本当にお金持ちの方は、鑑定団には出さず、目立たずひっそりと作品を楽しんでいるようです。
また、税務署も鑑定団のTVはチェックしているそうですので、
お気をつけいただければと思います。