私の実家は、中国地方のとある地方都市の外れにあるので、
金田一シリーズの舞台みたいな所を想像していただければと思いますが、
相続というと、何だかおどろおどろしいですね。
私が小学生だった頃、
「ここの財産は、み~んな私がもらうんだもん!」って軽い気持ちで言ったら、
祖父が恐ろしい顔をして、
「ここは、跡を取る者がすべてを相続するんじゃ!」と私に怒鳴ったことがあります。
いつもは優しい祖父だったので、とても驚きました。
(祖父は、よく働いて、コツコツと財を築いてきたのだと後に知りました。)
ひえ~~~!
そんなつもりで言ったんじゃないのに・・・。
私は、どっかに嫁に行くから財産もらえないんだ・・・(仕方ないけど・・・)
と、子供心に思いました。
それ以来、財産のことを口にするのはタブーのように感じていました。
大人になって、結婚する時には、
「私は嫁に行くので、(当然)財産はいりません。よそに出してくれるだけで十分です。」
と言いました。
(何事もなくよそに出られて心からホッとしたのは、誰にも言えませんでしたが。)
今では、祖父も、祖母も亡くなり、
父も母も高齢になって、
墓を誰が守っていくのか?
それすらも話題にしないような感があるのですが、
家が続いていくのって、綱渡りと似ているような気がしませんか?
何十代も続いてきて、ここで絶やしてしまうのは・・・
忍びないですもんね。
荒れ果てた屋敷と、ただ野山に墓が並んで、
誰にも忘れ去られて・・・
そこにひっそり、人が住んでいた痕跡だけを残している・・・
それもいいかもしれないねって、
娘と先日話したりしたのですが、
そうなるかどうかは、
私に委ねられていることに気づきました。
相続を円満にするには、
親子、夫婦で仲良くしましょう~!(所長の口癖!笑)と以前ブログに書きましたが、
その通りですね。
何でも話せる環境があってこそ、相続対策が進むというものです。
お互いの覚悟も必要ですが、まずは気負わずざっくばらんに話してみることから始めませんか?
(私も、始めてみなくっちゃね!ピュ~~~!)
うちの事務所の所長は、
人の道とは・・・、とか言い出したら、
とてもじゃないけど打ち勝てないので、
所長の話もいずれご紹介しなくっちゃいけないですね!
(今朝は、均等と平等は違う!とか言っていました。・・・財産の分け方のことなんですけど。
奥が深いので、なかなか書くことができません。)(^_^;)
相続って、本当に深くて、
財産のことだけ考えるわけにはいかなくって、
人間関係だったり、長年の思いだったり、
いろんな要素が絡んでいます。
それを乗り越えて初めて、 相続がうまくいった!と言えるのかもしれません。
お家の片付けは得意でも、人間関係とか思いの整理が
まだまだできていないと痛感しました。アイタタタ・・・(>_<)