前回の続きで本のまえがきを引用します。
「いまや、西洋本来の物の豊かさを重視する物心二元論の物質追求主義の物欲文明の時代は終焉し、これからは東洋本来の物の豊かさと心の豊かさを同時に重視する物心一元論の物も心も豊かで、徳と品格を備え、礼節を知る、精神文明の時代がやってきたということである。
しかも、そのことを史実によって科学的に実証しているのが、私の、文明興亡の宇宙法則説にいう、今世紀中にも見られる、西洋物質文明から東洋精神文明への文明交代による、心の文明ルネッサンスの到来である。」 (引用終わり)
凄いことが書いてあるのです。
もしこれが一般の人にも理解できるようになり、社会の常識となったときには、今の相続財産を如何に分割するか、どうして財産争いを防ぐかという事ばかり考える相続ではなく、如何に心を繋いでいくか、いかに先祖の心を大事にするかという事が重要になり、それが結果として子孫の幸福に繋がると言うことが分かってくるのです。
もしその時までに心を捨て去った今の相続で、墓じまいや先祖は関係なくて自分だけ今だけという相続をしてしまったら取り返しがつかなくなる。
相続の仕方をもう一度原点に戻って考えよう。