★家を承継する長男は、年末までに「今年の動き」を書き出しておこう。
当然ですが、遺言書は財産を残す親が書きます。
その遺言書は長男が親と一緒に書いたり、相談していれば争族問題は少なくなります。
しかし親は親で色々考えます。長男には言えないこと内緒にしたいこともあるでしょう。
また親によっては、兄弟はみんな平等だ、自分の相続財産も平等に分ければ良いという親も結構多く居ます。そのような場合に長男だからと言って、遺産を多く請求することはトラブルにもなるし、なかなか他の兄弟からの了解も取れません。
しかし一番リスク(この様にリスクと書くから親子の情がなくなるのですが・・・)を負うのは同居の長男なのです。(勿論 長男でない場合も多々ありますが・・)
今回は家を承継する方と考えて下さい。
○遺産分割になるのは、相続開始日の財産なのです。
その間の財産形成過程や、財産を使ったことなどは考慮されないのが普通です。
しかし、親が退職や後継者に代替わりしてをしてから命終まで、なんと20年~30年以上もあるのです。だから防衛する側は、相続開始のその日ではなく、今迄の期間に何があったかを記録しておかなければ、遺産分割の話し合いにその期間の貢献度を考慮されません。
イザと云うときには殆ど記憶が出てきません。
これから何年後の話ではありません、大変ですが何十年の記録をとっておくのです。
○損益計算書的発想で期間の動きを記録するのです。
一般の企業会計は1年間が損益計算期間です。
相続対策は何年もの時間を掛けて行います。
当然その期間の記録は要るのです。
○損益計算書のように収益費用(収入支出)はどうするか。
収入・収益 お父さんの名義の財産が増えるような場合を記録します。
収入・・・給料、配当、家賃地代、事業収入、株式、不動産の売却などがあります。
祖父母や曾祖父母の相続などもあります。
各種保険金の受け取り、その他大きな金額の動き。
支出・費用 お父さんの名義の財産が減少するような場合を記録します。
支出・・・財産の入れ替え、不動産の購入、事業資金、アパートマンション経営
自宅新築・改築、書画骨董などの収集、兄弟の結婚や出産それに家の建築資金援助、孫に対する贈与や教育資金(医学部など多額な資金もあります)、
株式の損失・投資等の失敗、病院の入院など、
この様に考えると結構色々なものが出てきますし、財産の増減も種類がある事が判ります。
○確定申告書などの資料も短期で処分しない。
財産の増減の証拠としての確定申告書や株式の売買計算書、各種契約書など、今迄は税法等での保存期間で処分していたものも、長期間の保存が大事だと言うことが分かります。
またこの記録が家系の歴史を作って行き、代々と受け継がれるのです。
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