2016.07.30更新
相続税の仕事をしていると、
鑑定団で高額の評価をされた作品を持つ方が、
その後税務署からどのように興味を持たれるのか?
非常に興味があります。
評価額が低いか、あるいは評価されずにいた美術品・骨董品の場合は、
さほど価値があるものと思われず、
相続税の評価額的には見逃される(ゼロ評価)になるというのは、
十分考えられますが。
ところでドタバタゆき子は、昨年ものすごいところに迷い込んでしまいました。
(実際には迷ってないけど)笑
愉快な3人組・・・と名付けている仲間がいるのですが
(AさんとBさんと私、AさんとBさんは70代後半)、
Bさんから電話があり、
「Aさんがポタージュを食べたがっているが、どこで食べさせてもらえるのか?」
という質問でした。
「そりゃ~、その辺のファミレスでええんとちゃう?」
と思ったのですが、
「○○ホテル(高級!)に行きましょう~。」
と提案しました。
○○ホテルで待ち合わせ、特別室でポタージュをいただきました。
おいしかったです。(*^_^*)
その後私が、
「これからみんなで餃子を食べに行きましょう~!私が運転するからビールもいかが?」
と、古びているけれど味はピカイチの食堂に案内し、
皆さんに喜んでたくさん食べていただけました。
そして、帰りにAさんをお宅にお送りした時、
「骨董が趣味だけど、よかったら観ていっていいよ!」とのことで、
遠慮しないで上がり込んだのです。
普通の民家で、特には目立たないお宅だったのですが、
玄関を入って左のドアを開けたらそこは別世界!
びっくりしましたね~。
美術品を飾るため、部屋は書院作りに改装され、
続きの洋間にはガラスケースが7~8台ありました。
私「ひえ~、これはどなたの絵画ですか?」
A「小磯良平です。知ってますか?」
私「ええ、もちろん。神戸の誇る画家ですね。
小磯良平の顧問税理士さんが、私の知り合いが勤める事務所の先生だったので、彼女も作品持っているそうです。私も、子供の頃からよく観ています。」
A「そうですか。美術品を観る時は、ただそれを観るんじゃなくて、誰の作品で、それがどういう人でどんな背景で作られたのかを知っておく必要がある。それができん人間は美術品を観る資格がない!」
ほんぎゃ~~~!
知っててよかった。
知らなきゃダメ?
・・・と内心ひやりとしました。
その他にも、焼き物は人間国宝の作品が数十点。
(何焼きかはご勘弁を!)
中国の唐三彩に、翡翠の置物などが美しく飾られていました。
私「こんなにお宝あったら、鑑定団に出られるね。・・・でも待って!出たら大変!!!」
Aさんは、にっこりと頷いていました。
Aさんのお家は、出かけるときにも施錠はしていなくて、
まさかそこに!!!という感じです。
さぞかし財産あるんでしょうけれど、
全く見当つかない世界ですね~。
でも、お気に入りの収集品に囲まれて生活するのは、
極上ですね!
あとで聞いたのですが、本当にお金持ちの方は、鑑定団には出さず、目立たずひっそりと作品を楽しんでいるようです。
また、税務署も鑑定団のTVはチェックしているそうですので、
お気をつけいただければと思います。
投稿者: 税理士法人あけぼの
2016.07.29更新
大まかに財産の内訳を書いたら、
次は、どれを誰に遺したいのか考えてみましょう。
「A子には家屋敷を残したい」とか、
「B男は、悪い女にすぐ金をつぎ込むから、財産はやらん!」とか、
「どうせ子供たちで揉めるのは分かっているから均等に分ける」とか・・・
難しいですね~。
財産にはいろんな種類があるので、
均等に分けたつもりでも揉めるのが「相続」です。
私が以前担当した相続では、
「五男の嫁にすべての財産を相続させる」というのがありました。
びっくりしましたね、さすがに!
絶対もめるやんか~~~!って思いましたよ。
ところが、相続人全員がすんなり遺産分割協議書に署名捺印しました。
(えらいこっちゃ!)笑
めでたし!めでたし!パチパチ
いろいろありますが、
遺言書というのは、被相続人の意向が書かれるべきものですので、
まずは、財産とそれを相続する人を書いてみるのがいいと思います。
(書き直しは何度でもできますし、自筆証書で十分有効なんですから。)
ようやくこれで決定!と思った時に、
公正証書で遺言書を作成するのがお勧めです。
投稿者: 税理士法人あけぼの
2016.07.28更新
今回は、遺言書第2弾です!
前回は、公正証書の遺言書がお勧めだと書いたのですが、
公正役場に行くにしても(行かないにしても)、
まずはご自分の財産の内容を把握しなくてはなりません。
そこで、広告の裏でも何でもいいから紙と鉛筆(ボールペン?)を用意していただいて・・・
財産の種類ごとにどれくらいあるのか、
書き出してみましょう~♪
そうすると頭の中が整理されてきます。
土地の評価は、毎年発表される路線価が基準となるので、正確な評価額は分からないと思いますが、それでもだいたいで。
(ドタバタゆき子、路線価から算出する相続税の基になる土地の評価額を出すの・・・結構好きです♡うっとり)
それから、家屋。(普段は建物・・・って言うけど、相続だと家屋!って言ってしまう。職業病かな?)やっぱりヘン?
家屋は、固定資産評価額となります。
(言い値で高く売れるよ~とか、相続税では関係ないです。)
それから、有価証券とか国債とか・・・。
いっぱい財産持っている方は、一度に思い出せないかもしれないので、
思い出す度にメモしてくださいね!(._.)φ
最近ではエンディングノートが、あちこちで販売されていたり、サービス品でもらえたりしますので、無料で入手するのもいいですね!
次回は、財産の分け方についてです。
投稿者: 税理士法人あけぼの
2016.07.27更新
円満な相続を行うために、
まずは、遺言書を作成するのがお勧めです。
自筆証書遺言では、遺言書を自分で作成して(すべて手書きで!)、保管しておくので、
簡単で費用もかからず良さそうですが、
不備があると効力が生じないので、
ドタバタゆき子ほどドタバタしていない方にもなかなかお勧めしにくいです。(涙)
日付が入っていなかったとか、
封を開けた形跡があるとか・・・
となったら大変です。
要件を満たしていれば、公正証書の遺言書と同じ効力を持つのは確かですけれどね!
細心の注意を払って、何の不備もなく自筆証書の遺言書を作れれば、
何ら公正証書の遺言書と変わることなく効力を持ちますから、
自筆証書で作ろうと思っている方を妨げるものではありません。←なんじゃその突き放した表現は?(-_-;)
(だって、相続って、いつも手に汗握るほど緊張するんだよ!あんたがこうせいって言うからそうしたら失敗したじゃないか!とか言われたら大変だもん。)(汗汗大汗)
気を取り直して!
☀ドタバタゆき子のお勧めは、
ズバリ「公正証書」でしょう!(@_@)/
公証役場から公証人(退官したら弁護士になれるすごい方!・・・公証人もすごいんだけど。テへへ)に来てもらって、枕元で口述筆記してもらう・・・なんてドラマみたいでしょ?
立会人2人必要なんですけどね。
そういった感じで、自分で文字を書くことができない方にもお勧めの方法です。
もちろんお元気な方は、公証役場まで足を運んでいただければ大丈夫です。
遺言書の内容って、財産の内訳とか多くて、ただでさえ手書きは勘弁して~~~って思いませんか?
まあ、公証人や立会人を頼むと、費用はかかりますけれど、
後の相続が円満に進むなら、お安いと割り切った方がいいかもしれません。
ただし、公正証書で作った遺言書でも、万能ではありません。
後から、効力を生ずる自筆の遺言書・・・なんて出てきたら、
公正証書だろうが何だろうが、作成日の新しい遺言書によって、
それより前の遺言書は効力を失ってしまいますからご用心を。
次回も遺言書についておしゃべりしますね~。
投稿者: 税理士法人あけぼの
2016.07.26更新
ドタバタゆき子が、中国地方のとある地方都市に住んでいたときのことです。
当時、私は7LDKプラス店舗という戸建て物件に賃貸で住んでいました。
(今は、同じ市内で別の物件を借りています。)
元々は、その物件のオーナーさんが青果店をしていらしたのですが、
スーパーが近くにできた時に閉鎖して、
それ以来、誰にも貸さずにいた物件でした。
それが、ドタバタゆき子になら貸してもいいよ!と、
固定資産税くらいになればと、格安の賃料で貸してくださっていました。
地方都市では、人口が減少傾向にあり、せっかくの立派な住宅が無人になることが珍しくありません。
管理がされていればまだよい方です。
ある時、不動産のチラシにすてきなログハウスが載っていて、
「きゃ~!こんなお家に住んでみたいわ!」と知人に話しましたら、
「今無理をして買わなくても、いずれタダであげるから住んでくださいと向こうから言ってくる時代が来るから、待ってればいいんですよ。」とのこと。
そんな都合のよい話があるもんか!
と思っていたのですが、なくもなさそうな気がしています。
その地方都市の外れの山間部では、平成元年からのおよそ28年間で人口が6割減ったそうです。
70代以上の方がほとんどの地域で、今後10年では、さらに3割くらいしか家が残らないだろうと言われています。
昔は子だくさんで賑わった時代があったのでしょうけれど・・・。
人がいてこその相続。
円満に幸せな相続を目指して!
親子・夫婦・・・仲良く助け合えるようにしたいものです。
投稿者: 税理士法人あけぼの
2016.07.25更新
女系家族とか、女の相続・・・って、
なんだかドラマみたいなドロドロした感じがしますね。笑
よく知っている家で、
女が跡を取るので、女ばかり6代続いている家があるのですが、
それはそれはおそろしい・・・キャーーー!
・・・というのは冗談ですが。
娘さんがいて、お母さんがいて、おばあちゃんもいる。
少し前には大きなおばあちゃんもいて。
親族で何か取り決めをするのは、すべて女性。
食事の用意をしながら、
女性ばかりでおしゃべりしながら何でも決めてしまいます。
男性は養子ばかりなので、決定した事柄の承認をするだけ。
でも、世間ではこれと正反対のことが多いですね。
嫁に行った先では、
家事・子育て・親戚やご近所との付き合い・介護・・・
みんな任されて(押しつけられて)いるのに、
相続権がない。
口を出すなと言われる。
つらい思いをしている女性がとても多いのも事実です。
ドタバタゆき子、
女性であって、女性の味方!
あちこちで女性の声を聞いて回ったことがあります。
「嫁いできてから考え方が違って、ずっと人格を否定されてきた。」
「することなすことやって当たり前で、やらなければ叱られてばかりで居場所がなくなり、自分の自由な時間がない。」
悲しくなりますね。
みんな仲良く・楽しく・明るく暮らしていけますように、
心から願っています。
投稿者: 税理士法人あけぼの
2016.07.22更新
旧家を訪れると、
道路から入り口に向かうゆったりした雰囲気、
そして、立派な門構え、
それに松の木がうねうねと時代を表している様子から、
思わず気後れしそうになるものです。
でも、「どうぞ。よく来てくださいましたね!」と迎えていただくと、
ホッとして思わず実家に帰ったような懐かしさを感じるのも確かです。
旧家の方々には、いわゆる「成金」のような尖った感じがありません。
何百年も変わらずそこに住み続けている落ち着き・風格と、
家を受け継ぎ、
次の世代に受け渡すという使命感で財産を守っている謙虚さを
感じることができます。
財産を相続しても、
一人で使ってしまうということは決して考えていません。
いかに増やして、
相続税を払っても家屋敷を手放さなくていいようにと、
いろんな事業をして、
周囲から観ると「なんて羽振りがいいのでしょう!!!」と
思ってしまうのですが、
食べ物や着るものはどちらかというと質素な感じがしますね。
何にも財産なくても、
日々楽しく暮らしていく方が随分ラクじゃん!
そう思うのは私だけでしょうか?
少子高齢化で、日本は大変なことになっていくので、財産を維持管理することには本当に頭が下がります。
投稿者: 税理士法人あけぼの
2016.07.21更新
横浜に住んでいたとき、
ドタバタゆき子は、とある骨董商の夫婦に連れられて、
山手の豪邸に連れて行ってもらったことがありました。
「どう?ゆっちゃん(ドタバタゆき子のこと)?」と聞かれて、
「え?何が?」と答えた私。
「立派なお宅でしょ?でもね、跡継ぎがいないのよ。(家屋敷を)もらってあげなきゃ、国が没収よ!」
キョト~~~ン(目が点・・・ってやつ?)
そんな・・・。
あんたたちが心配してあげなくてもいいと思うけど・・・。汗
財産があると人が寄ってくるものなんですね。
その後、その骨董商の夫婦が、その財産を手に入れたかどうかは分かりませんが・・・。
その夫婦にも子供がいなかったのを思い出してしまいました。
寒い!
投稿者: 税理士法人あけぼの
2016.07.20更新
相続!相続!って言っても、
人生でそうそう何度も何度も(何度かあるくらいかな?)
相続を経験するのは珍しいような、希なことのように感じますね。
ちなみにドタバタゆき子は、
まだ相続を経験したことがありません。
(まだ若いからね~!って)笑
相続には年齢は関係ないかもしれないけれど、
まだ経験したことがないのは、
ありがたいことなのよ!きっと!
祖父や祖母が亡くなっても、
私には財産は入ってこなかった・・・。ガ~~~ン!
でもそれにはね、遺産を相続する順位というのがあるんです。
祖父母には、父や叔父・叔母などの子供がいたから、
祖父母の財産は、子供が均等に分けたんですね~。
子供がいるって幸せなことです。
いなくても、幸せに暮らしている人は多いと思うけど。
争いが起きなきゃ、みんな幸せなんですね!
投稿者: 税理士法人あけぼの
2016.07.20更新
人生山あり・谷あり・・・。
いいことばかりが続いたわけではないけれど、
時代の流れでやっとそれなりの財産を蓄えたと思ったら、
今度は病院通いの日々
・・・という方は珍しくないと思います。
ゴッドファーザーの映画を観ていたら、
ボスが「金より健康が大事だが、若い者は分かってない」と言っていましたが、
その直後にボスが銃で殺されたというのは皮肉なものです。
健康って大事ですよね。
いつまでも命が続くと錯覚してしまいそうですが、
いつかはやってくる「相続」。
相続開始・・・というのは、被相続人がお亡くなりになった時からということなんですね。
相続が開始してからの相続対策ではもう手遅れです!
元気なうちに、今!相続について考えていきましょう。
投稿者: 税理士法人あけぼの